Account Engagementを用いた資料ダウンロードフローの再設計・運用改善
案件概要
競合・業者による資料ダウンロードが増加していたことを背景に、Account Engagement(旧Pardot)を用いた資料ダウンロード申込フロー全体の見直し・再設計を担当。
「資料をDLさせること」ではなく、新規顧客の行動を正しく営業推進につなげることを目的とし、フォーム設計・自動化・計測・運用ルールまで含めた改善を行いました。
対応領域
- 資料ダウンロードフローの要件整理・設計
- Account Engagement(フォームハンドラー/オートメーション/Engagement Studio)設計
- プロスペクト項目(資料名・流入元)の取得/更新設計
- 静的リスト・ESの資料単位運用設計
- GTM/GA4による資料DLイベント計測設計
- 運用時の境界ケース整理・対応方針の策定
- クライアントとの仕様合意・運用ルール整理
実装・設計内容
- フォームハンドラーを前提とした共通フォーム構成
- 資料DL後に即時DLリンクを表示しない設計
- hidden項目で以下を送信・確定
- 資料名
- 資料キー
- 流入元ページ
- 資料ごとに
- 静的リスト
- Engagement Studioを分離し、複数資料DL時の挙動を整理
- GTMで download_request イベントを発火し、GA4で資料単位のDL計測を実現
工夫したポイント・設計上の判断
① 実ユーザー行動を前提にした境界ケース整理
- 同一セッション内での「戻る」操作
- キャッシュ影響による項目未更新
- 複数回送信による通知多発
といった実運用で起き得る挙動を洗い出し、すべてを完全制御するのではなく、
- 営業・運用上の「実害」が出るケース
- 許容可能な仕様として割り切るケース
を切り分けた。
② 過剰実装を避けた運用前提の線引き
技術的には対処可能なケースであっても、
- 実装コスト
- 運用負荷
- 将来的な保守性
を踏まえ、「どこまで対応するか」を明確に定義したうえでクライアントと合意。
結果として、必要十分な対策に留めた、運用しやすい設計として着地させた。
③ マーケ・営業・計測を分断しない設計
- マーケ:競合DLの抑止
- 営業:新規顧客の確実な通知
- 分析:資料別DL状況の可視化
をそれぞれ別施策にせず、1つのDLフローとして一貫した設計にまとめた点を重視。
成果・効果
- 資料DL通知の重複・誤通知を抑制
- 新規顧客のみを営業推進に確実に連携
- 資料別DL状況をGA4で把握可能に
- フォーム/ES運用の属人化を防止



