小規模改修における、合意形成とリスク管理のディレクション

小規模改修における、合意形成とリスク管理のディレクション

案件概要

大規模コーポレートサイトにおけるトップページ内導線の視認性改善案件です。
既存トンマナを維持したまま、特定導線を適切に強調したいというご相談からスタートしました。

  • 種別:既存サイト改修
  • 役割:ディレクション/調整/品質確認
  • 関与範囲:要件整理〜STG確認〜本番反映判断

小規模な改修ではありますが、影響範囲が広いため、慎重な判断が求められるプロジェクトでした。

背景・課題

  • 該当導線が視覚的に埋もれており、認知されにくい状態
  • ブランドトンマナは維持
  • サイト規模が大きく、共通パーツへの影響を考慮
  • 既存画像を活用する前提での改修

単なる装飾変更ではなく、制約条件を整理したうえでの強調設計が求められていました。

対応領域

  • 課題整理・方向性設計
  • 強調パターンの設計(複数案提示)
  • 判断軸の明確化と合意形成支援
  • STG環境での確認・品質担保
  • 本番反映可否の最終判断

設計内容

  • ボーダー強調パターンの設計
  • アイコン視認性の向上
  • 既存画像を活かした表現調整
  • 影響範囲の整理と検証
  • 既存画像上書きに伴うキャッシュリスクへの配慮(確認依頼時にスーパーリロード案内を明示

工夫したポイント

1. 変更の最小化

派手な変更ではなく、「自然に気づける強調」を目指しました。ブランドトンマナを崩さず、違和感のない調整を意識しています。

2. 合意形成の構造化

複数案を提示するだけでなく、「どの案がなぜ適しているのか」という判断軸を整理しました。
意思決定をしやすい状態をつくることを重視した案件です。

3. 実装リスクの想定

小規模改修であっても、

  • 影響範囲
  • キャッシュ問題
  • 確認環境

を明確にした上で進行しました。技術理解を前提に、事故を防ぐディレクションを行いました。

成果・効果

  • 社内評価を得たうえでスムーズに合意形成が完了
  • 事故なく本番反映を実施
  • 視認性向上とブランド整合性を両立

小さな修正であっても、構造とリスクを整理することで、安定したプロジェクト進行が可能であることを示せた事例です。

Mimu Fujiwara

フリーランスのWebディレクター/デザイナー。 職種にとらわれず、プロジェクトの状況に応じて「判断と整理」を担う立場で関わっています。 要件定義や情報設計を起点に、UI設計・CMS構築・運用改善まで一貫して対応。 見た目を整えることよりも、「なぜそうするのか」「どうすれば無理なく回るか」を大切にしています。 アクセス状況や利用実態などの数字も判断材料として扱いながら、制作を“納品で終わらせない”改善パートナーとして伴走しています。