BtoB事例詳細ページのCV導線設計・効果検証
要点
- 事例詳細から資料DL・問い合わせにつなげるCV導線を再設計
- 閲覧している事例カテゴリに応じて、関連資料を自動で出し分けるCTAを実装
- GA4・Microsoft Clarityを用いて改修前後56日間を比較
案件背景
BtoB向けコーポレートサイトの事例詳細ページにおいて、事例を閲覧したユーザーを資料DLや問い合わせなど、次の検討行動へつなげる導線の改善を行いました。
従来の事例ページは、事例そのものを閲覧する役割が中心で、その内容に関連した資料や問い合わせへの接続が十分ではありませんでした。
そこで、閲覧している事例のカテゴリに応じて関連資料を出し分けるCTAと、ページ閲覧中に継続して表示する固定CTA(FAB)を設計・実装。
公開後はGA4・Microsoft Clarityを用いて改修前後のユーザー行動を比較し、送客効果だけでなく、CTA自体の使われ方や操作上の摩擦まで検証しました。
従来の事例ページは、事例そのものを閲覧する役割が中心で、その内容に関連した資料や問い合わせへの接続が十分ではありませんでした。
そこで、閲覧している事例のカテゴリに応じて関連資料を出し分けるCTAと、ページ閲覧中に継続して表示する固定CTA(FAB)を設計・実装。
公開後はGA4・Microsoft Clarityを用いて改修前後のユーザー行動を比較し、送客効果だけでなく、CTA自体の使われ方や操作上の摩擦まで検証しました。
課題
- 事例を読んだ後の次の行動が明確ではなかった
- すべての事例に同じCTAを表示すると、閲覧内容と資料の関連性が弱くなる
- CTAを追加したことで本当に資料・問い合わせへの送客が増えたか検証できていなかった
- 固定CTAがユーザーの行動を促しているのか、閲覧の邪魔になっているのか判断できていなかった
- CTAクリックから最終的なCV完了まで、起点を保持する計測が不足していた
やったこと
- 事例カテゴリと関連資料を紐づけるCTA設計
- カテゴリに応じた資料の自動出し分け
- ページ下部CTAの設計・実装
- 固定CTA(FAB)の設計・実装
- FABのクリック・閉じる操作のイベント計測
- CTAコピーのA/Bパターン実装
- GA4による事例詳細から資料・問い合わせページへの遷移分析
- Microsoft Clarityによるデッドクリック・Quickback・スクロール行動の分析
- 改修前後56日間の効果検証
- 検証結果をもとに次の計測・改善要件を整理
実現したこと
- 事例詳細 → 資料ページへの遷移が91件から135件へ増加
- 資料ページ遷移率が1.14%から1.76%へ改善
- エンゲージメント率が41.8%から45.7%へ改善
- エンゲージメント時間/セッションが40.6秒から43.9秒へ改善
- 平均スクロール深度が41.48%から45.45%へ改善
- デッドクリック率が13.04%から6.05%へ低下
- 固定CTA(FAB)はクリックより閉じる操作が大幅に多いことを発見し、次の改善対象を特定
設計のポイント
閲覧中の事例と関連資料をつなげる
CTAを一律に設置するのではなく、閲覧している事例のカテゴリと関連資料を紐づけ、事例の内容に応じて表示する資料を切り替えました。
たとえば、オフィス関連の事例にはオフィス事例集、移転に関する事例には移転関連資料を表示するなど、ユーザーが閲覧している内容と次に案内する資料の文脈を合わせています。
改修前後各56日間で比較した結果、事例詳細ページから資料ページへの遷移数は91件から135件に増加しました。事例詳細ページのセッション数が4.2%減少する中でも、資料ページへの遷移率は1.14%から1.76%に改善しています。
この結果から、事例カテゴリと関連資料を接続するCTA設計は、資料ページへの送客に一定の効果があったと判断しました。
たとえば、オフィス関連の事例にはオフィス事例集、移転に関する事例には移転関連資料を表示するなど、ユーザーが閲覧している内容と次に案内する資料の文脈を合わせています。
改修前後各56日間で比較した結果、事例詳細ページから資料ページへの遷移数は91件から135件に増加しました。事例詳細ページのセッション数が4.2%減少する中でも、資料ページへの遷移率は1.14%から1.76%に改善しています。
この結果から、事例カテゴリと関連資料を接続するCTA設計は、資料ページへの送客に一定の効果があったと判断しました。
実装後の利用状況を検証する
安定稼働後の約4か月間で、FABのクリックは111件、閉じる操作は1,694件発生しました。表示回数を計測していないため、正確なクリック率や閉じる率は算出できませんが、操作イベント上ではクリックに対して閉じる操作が約15倍発生しています。
一方で、事例詳細ページ全体ではエンゲージメント率や平均スクロール深度が改善しているため、FABがページ全体の閲覧体験を大きく損なっているとは判断していません。
現時点では数値だけで原因を断定せず、追加分析が必要な検証課題として整理しています。
一方で、事例詳細ページ全体ではエンゲージメント率や平均スクロール深度が改善しているため、FABがページ全体の閲覧体験を大きく損なっているとは判断していません。
現時点では数値だけで原因を断定せず、追加分析が必要な検証課題として整理しています。
よくなったこと
CTAクリックから資料ダウンロード完了までの計測に不足があることを明らかにし、CTAの表示回数計測、CTAごとのイベント設計、事例情報・配置情報のCVまでの引き継ぎ、課題・テーマ単位での資料出し分け、Quickback発生状況の確認といった次の改善要件を整理しました。
UIの実装にとどまらず、ユーザー行動の分析を通じて導線の効果と課題を可視化し、継続的な改善につなげています。
UIの実装にとどまらず、ユーザー行動の分析を通じて導線の効果と課題を可視化し、継続的な改善につなげています。
補足
- 事例詳細ページから資料ページへの遷移:91件 → 135件
- 資料ページへの遷移率:1.14% → 1.76%
- エンゲージメント率:41.8% → 45.7%
- 平均スクロール深度:41.48% → 45.45%
- デッドクリック率:13.04% → 6.05%
- FAB操作:クリック111件/閉じる1,694件
- 改修前後各56日間で比較