ユーザーとビジネスの間で揺れる話 マイクロコピー編

ユーザーとビジネスの間で揺れる話 マイクロコピー編

日々ページを運営していると、「あの一言があれば、きっとユーザーは進んでくれたのに…」と悔しくなる瞬間があります。そんなときに思い出すのが、マイクロコピーの存在です。自分もユーザーとして迷った経験があるからこそ、どうやって背中を押せるのかを常に考えるようになりました。

私が感じるマイクロコピーの効果的な3つの瞬間

  1. 行動の背中を押せたとき:ボタンやリンクに「押したら何が起きるか」を書き足しただけで、クリック率が変わった。
  2. 不安を解消できたとき:料金や個人情報の扱いに一言添えるだけで、離脱が減った。
  3. 信頼を積み上げられたとき:トーンや言葉選びをそろえることで、ブランドの一貫性を表現。

ユーザー目線で直すときに意識していること

  • 曖昧な表現を避ける:対象+行動+メリットをセットで書く。
  • 行動後のイメージを伝える:「送信」よりも「無料相談を申し込む」の方が、安心感がある。
  • 不安を先回りして潰す:「14日間無料・いつでも解約OK」など、疑問を残さないように。
  • トーンの統一:敬語とカジュアルの混在は避け、全体の雰囲気をそろえる。

実践チェックと改善サイクルまとめ

Before / After の例

  • フォーム補足:Before「電話番号(任意)」 → After「電話番号(配送トラブル時のみ使用します)」
  • CTAボタン:Before「送信」 → After「無料で相談する」
  • エラーメッセージ:Before「入力エラーです」 → After「電話番号はハイフンなしで入力してください(例:09012345678)」

ページごとのチェックポイント

  • ランディングページ:CTA近くに返金保証や解約条件を明記
  • フォーム:任意項目には必ず理由を添える
  • カート画面:送料や配送日を事前に提示
  • 初回ログイン画面:やるべきことを一つに絞る

表記ルール

  • 語尾は「です・ます」に統一
  • 数字は半角、日付は「2025年8月14日」形式
  • 外来語や英単語は表記ゆれがないよう統一

改善サイクル

  1. 課題を特定(例:離脱の原因が料金不安)
  2. コピーで解決案を作る(例:14日無料・解約は1クリック)
  3. ABテストで反応を見る
  4. 効果が出れば全ページに反映

おわりに

自分がユーザーだったら「この一言があれば進めたのに」と思うことは少なくありません。だからこそ、運営者としての自分も、その距離を埋める努力を続けています。マイクロコピーは小さな工夫ですが、その積み重ねがユーザーとビジネスの橋渡しになると考えています。

Mimu Fujiwara

フリーランスのWebディレクター/デザイナー。 職種にとらわれず、プロジェクトの状況に応じて「判断と整理」を担う立場で関わっています。 要件定義や情報設計を起点に、UI設計・CMS構築・運用改善まで一貫して対応。 見た目を整えることよりも、「なぜそうするのか」「どうすれば無理なく回るか」を大切にしています。 アクセス状況や利用実態などの数字も判断材料として扱いながら、制作を“納品で終わらせない”改善パートナーとして伴走しています。