【フリーランス体験談】契約期間中なのに稼働0のときの対応まとめ

フリーランスとして案件を獲得し、無事契約が決まった。それ自体は喜ばしいことのはずだった。しかし、すべてが順調に進むとは限らない。契約期間中であるにもかかわらず、まったく仕事が振られなくなった。こちらから働きかけても空振り。誰に相談すればいいのかも分からず、ただ時間と気力がすり減っていく——。そんな経験を共有したい。

案件獲得後、最初は順調だった

この案件に参画した当初は、依頼も適度にあり、コミュニケーションもスムーズだった。内容としてもやりがいがあり、「このまま長く続けられたらいいな」と思っていた。契約は月額固定報酬。稼働時間の目安は提示されていたが、実態はかなり緩く、信頼ベースで運用されていた。

少しずつ減っていく業務量

ある時期から、明らかに業務のボリュームが減ってきた。最初は「たまたまタイミングが悪かったのだろう」「忙しいのかもしれない」と自分に言い聞かせた。念のため、「何かできることがあればお手伝いします」と提案してみたものの、反応は薄かった。

月を追うごとに稼働量は減り、気づけば月に一度も業務が発生しないという状態に。完全に稼働ゼロになったわけではないが、「このまま何もないまま契約だけが続くのか？」という不安が募っていった。

提案しても空振りの連続

能動的に動いてみようと思い、「こういったこともできます」「もし新しい施策を進める予定があれば、ぜひ関わらせてほしい」と具体的な提案も行った。しかし、返答がないか、「またご相談します」と曖昧に流されるばかり。

挙句の果てには、「仕事振ってもいい？」という問いかけがあったにもかかわらず、こちらが「はい、大丈夫です！」と即レスしても、そのまま既読スルーされるという場面もあった。もはや、どういうつもりなのか分からない。

このままではすり減る一方

一番つらかったのは、宙ぶらりんな状態が長く続くことで、自信も気力も削られていくことだった。「私は必要とされていないのでは」「このままフェードアウトされるのかもしれない」とネガティブな思考が止まらない。

そんな中突然「来月からの業務です！」と言われても、こちらとしては「都合が良すぎない？」と思わざるを得なかった。契約はしているのだから当然ではあるのだけれど、提案やチャットをスルーされてしまっているので、どうしてもネガティブな感情が湧き上がってしまう。

案件を新たに探そうにも、一応「契約中」であるために動きづらく、今後の予定も立てにくい。契約期間はまだ残っているけれど、このまま稼働がないなら続けても意味がないのではないか——そんな考えが頭をよぎる。

結論：契約終了を前提にエージェントへ相談

最終的に、自分の中で結論を出した。「これはもう、すり減るだけだ」と。稼働がないこと自体も問題だが、最も問題なのは、何の説明もなく曖昧な状態に放置されていること。

エージェント経由の案件であれば、間に入ってもらうことで精神的な負担も軽減される。契約終了を前提に「現状こういった状態が続いており、これ以上続けるのは難しい」と伝えた。

すると、「他にも似たケースはある」とのことで、想像以上にスムーズに対応してもらえた。結果的に、次の案件の紹介も並行して進めてもらうことができ、気持ち的にもようやく前を向けた。

誰にでも起こりうるからこそ、早めの相談を

契約しているのに稼働がゼロというのは、フリーランスにとって極めて苦しい状況だ。自分が悪いわけではないのに、自分を責めてしまいがちになる。

もし今、同じような状態で悩んでいるなら、まずは信頼できる第三者——エージェントでも、業務委託契約の窓口でも——に相談してみてほしい。放置していても状況は好転しない。むしろ、自分のリソースと感情が摩耗していくだけだ。

新しい案件を探すためにも、動ける状況を取り戻すことが必要である。契約という枠組みにとらわれず、自分の働き方を守るために行動していい。